M&A人材育成塾

第17回「M&A実践実務講座」(全5回 短期集中タイプ)(実施済)

第17回「M&A実践実務講座」は、平成26年6月に、全5回のプログラムで実施いたしました。企業の経営企画部門、財務部門等のM&A実務担当者やM&Aのアドバイザーを目指している方などを対象にしたM&A実務の基礎知識を習得するカリキュラムです。
アジア地域と欧米地域に分けたM&A実務の留意点など、M&Aに関するカレントな事例、トピックスも取り上げ、分かりやすく解説、業務への活用が可能な講座です。また、週2回の講義を実施し、業務への負担を軽くした短期集中講座として開催しました。

〈プログラム1〉 平成26年6月6日(金)18:30 〜 20:30

テーマ M&Aマーケットの現状と動向
講師 丹羽 昇一氏
株式会社 レコフデータ 執行役員
    【カリキュラム】丹羽講師
  • T 最近のM&A市場の動向(M&Aデータから見た)
    M&A市場のトレンド、関連法制度・会計制度の整備、マーケット別データ(件数、公表金額)、事例(集約化、業界再編など)と特徴(戦略面、目的など)、投資会社のM&A(機能、役割など)、MBOの動向、TOBの動向、M&A市場化の進展、買収防衛策の導入状況、M&A市場で起こっていること
  • U M&Aの目的と効果
    M&Aの形態と意義、スキーム選択のポイント、M&Aの目的・メリット、M&Aと設備投資等との比較、M&A戦略、企業(事業)の成長ステージとM&A、ほか
  • V M&Aの成功と失敗
    戦略的M&Aのプロセス、成功するM&Aプロセス、企業価値創造とM&A、戦略的M&Aの構造類型
    【受講者の感想(抜粋)】
  • 現状の動向を語る上で、様々な事例集やデータが揃っていたので、資料集としても非常に有益なレジュメだった。
  • ディール構造(買収型、合併型)毎の、契約構造や交渉の重点ポイントは興味深かった。
  • これまで触れたことのない分野であり大変勉強になった。
  • 前半部分の歴史概観、後半部分のスキームのお話ともに、具体的/象徴的なディールの事例紹介などの具体的な部分と、歴史/傾向/スキーム等のもつ意味合いなどの抽象的な部分とを両方ふんだんにお話し頂けた。言葉だけで理解していたものの具体的なイメージがついたり、ニュース/事例レベルでは知っていてもその歴史的意味合いを聞いて再発見したり学びの多い2時間でした。
  • 直近のディールについてのコメントなどは参考になった。
  • M&Aの概要について再確認できた点は良かったと思います。
  • 前知識が十分でなくともすんなりと理解出来る進め方だったと思います。
  • 具体的な事例の説明が特に分かりやすかった。概況やスキームを分かりやすく説明して頂き、M&Aの業務に初めて携わるに当たり、有意義であった。
  • 近年のM&A市場、M&Aの目的と効果など、簡潔にまとまった内容であったため、非常に理解しやすかった。

〈プログラム2〉 平成26年6月10日(火) 18:30 〜 20:30

テーマ M&A実践のプロセスと交渉戦略
講師 福田 直樹氏
みずほ証券株式会社 投資銀行部門 ディレクター
    【カリキュラム】福田講師
  • T M&Aのプロセス
    プロセス、関連する主な法規制、アドバイザー、取引の類型
  • U 企業価値評価とデュー・ディリジェンス 企業価値と株主価値、企業価値評価の手法と分析例、提案書/入札書、デュー・ディリジェンス(目的、調査事項、等)、会計上・税務上のトピック、資金調達
  • V 買収契約
    買収契約書に含まれる主な項目例、デュー・ディリジェンスと買収契約交渉(例題)
  • W 対外発表とクロージング
    買収契約書の締結と対外発表、クロージング(買収完了)までの手続き例、クロージング調整、クロージング(取引完了)
  • Xその他のトピック
    海外における手続きの例(海外競争法、外資規制、など)
  • Y まとめ
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • M&Aの最前線で活動しておられる投資銀行の方のお話だけに、書籍には書いていないような実務的な内容も聞く事ができた。ケーススタディーのような形で受講者に考えさせる形式なのも良かった。
  • 実務に沿った解説、実際の事例の紹介、例題を使って考えさせるスタイルが良かった。
  • DDと買収契約に関する例題形式での解説があったため、非常に理解しやすかった。
  • 例題で、ディールを進める上で出てくる問題にどうやって対応するかを示してくれて、参考になった。
  • 事例が多くイメージがしやすかった。
  • 具体的なケースでの対応を考え方がわかったことがよかった。
  • レジメに書かれていない内容・実務での経験から得られた知見を伝えていただくことに主眼を置いていただいたことが大変ありがたく感じました。
  • 実際の案件の事例を挙げて説明してくださったので理解しやすかった。実務の視点が学べて有益であった。
  • 売り手・買い手・アドバイザーそれぞれの視点での解説であった為、issueとなりやすい点とその解決案が具体的で分かり易かった。
  • 具体例を挙げてのケーススタディにより、実際に発生し得る状況を想定し、それに対して自分で考えてみる時間があり、大変有意義でした。

〈プログラム3〉 平成26年6月13日(金)18:30 〜 20:30

テーマ バリュエーションの基本とプライシングの考え方
講師 岡 俊子 氏
株式会社マーバルパートナーズ(旧社名アビームM&Aコンサルティング株式会社) 代表取締役
    【カリキュラム】
  • 岡講師 T バリュエーションの基本
    企業価値と事業価値と株主価値、企業価値のフレームワーク、バリュエーション手法と算定の方法(グループワーク)
  • U 分析目的のバリュエーション(グループワーク)
    バリュエーションとプライシング、スタンドアローンバリュー、DDの目的、シナジー効果の定量化、DDとM&Aの成否、事業計画に表れる意図
  • V 説明目的のバリュエーション
    重要な説明責任、TOBの論点、算定書とフェアネスオピニオン、M&Aを成功に導くKFS
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 受講者によく考えさせる内容になっており、講師の方の話し方の切れ味もすばらしく、緊張感を持って最後まで聞く事ができた。
  • バリュエーションの考え方・概念を明瞭な図で表現されていたこと、講義の重要なポイントを強調した解説をしていただいたことから、非常に理解しやすかった。
  • 受講者を巻き込むスタイルとともに、実務で気付いた点を盛り込んでくれている点が良かった。
  • 内容としては、講義のポイントが明確でコンパクトにまとまっていて、私のような初学者には良かったと思います。
  • 重要なポイントを絞って教えてもらい、勘所がつかめた。講師の熱意がよく伝わった。
  • 既存知識や予習事項を活かして、実際に考えながら進める講義であった点がより具体的な学びにつながりました。
  • 理論・知識と先生の実務での経験を織り交ぜて、実践的な講義をしていただけたこと。
  • グループディスカッション形式は刺激になってよかったと思います。
  • 他の受講者の皆さんと意見交換をしながら学ぶことができたため、視野が広がりました。内容も実践的でお話も分かりやすく、有益な内容でした。

 


〈プログラム4〉 平成26年6月17日(火)18:30 〜 20:30

テーマ 欧米地域のM&A実務上の留意点 〜日本企業におけるPMIの課題
講師 竹田 年朗氏 
マーサージャパン株式会社 グローバルM&Aコンサルティング プリンシパル
    【カリキュラム】竹田講師
  • 0 はじめに
    M&Aの難度、PMIのパターン、日本企業が抱えるPMIの課題、M&Aの全体像と組織・人事タスク
  • T 欧米地域のクロスボーダーM&Aの特色(組織・人事)
    CEOの報酬、報酬の水準、ほか
  • U 考えられるリスクに見合った効率的な人事DDの実施
    組織人事のデューデリジェンス(3つの目的)、典型的タスク、Transaction Risk、退職金・年金のデューデリジェンス、ほか
  • V 現経営者の見極めとリテンション
    現経営者リテンションの難しさ、経営者リテンション・経営者報酬(人事DDのポイント)、ほか
  • W PMIのデザインと備え
    ガバナンス設計、経営体制とレポーティングラインの設計、人事三権の確立、次世代経営者・キーパーソンのアセスメント、PMIアクションプラン、100日プラン策定、ほか
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 人材マネジメントは今まで全く未知の領域なので、初心者の私には少々講義内容が難しかったが、非常に興味を持った。
  • M&Aのプロセスに沿って、各工程での留意点をガバナンス・マネジメントの新体制確立、M&Aシナジー創出施策の観点に分けて解説いただいたので、非常に理解しやすかった。
  • 人事DDについては、あまりなじみがない部分なので勉強になりました。
  • 選択肢の説明だけでなく、それぞれのリスク、現実可能性を説明してくれたのがイメージしやすかった。欧米でのリーダーの存在についても理解が深まった。
  • リアルな事例を各所で紹介頂いたのが勉強になりました。
  • 人事DD面から見たM&Aという、本などでもあまり語られていない切り口は、学ぶところがたくさんありよかった。内容も、実務経験に裏打ちされた実践的な内容で触発されるところが多く大変ありがたかった。
  • 人事DDの重要性がよく理解出来た。
  • 具体例があり、実感しながら聴講できました。これまでの講義で学んだことが徐々に腹落ちするようになっています。
  • 実際のディールがイメージできる点。資料には書かれていない行間の話が充実していた点。

〈プログラム5〉 日時:平成26年6月20日(金)18:30 〜 20:30

テーマ アジア地域のM&A実務上の留意点と対策
‐日本企業の担当者が注意すべき基本的なポイント
講師 小黒 健三氏
代官山ビジネスコミュニティ合同会社 代表社員/公認会計士 
(元PWC  シニア・マネージャー)
    【カリキュラム】小黒講師
  • 0.はじめに(メッセージ)
    海外M&Aとは。アジアM&A交渉上のポイント、心構え
  • 1.アジアM&Aを俯瞰する
    IN−OUTマーケットの推移(地域別件数・金額、国別)、
    中国からアセアンの流れ、アジア案件の一般性と特殊性
  • 2.ケースから見るアジアM&A事例考察
    アジア案件のプロセス、スキーム、持分比率、成長市場の評価の難しさ、価格交渉の表裏、アジア企業の評価手法、ビジネス調査、
    目的と想定エリア、リスク回避に向けたスキームプラン、規制の違い
    典型的なディールキラー、認識されるリスクの対処、危機管理、コンプライアンス・イシュー、契約交渉
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • アジアならではの要注意点を実体験に即して話してくださったので、非常に参考になった。
  • 受講者からの事前の質問に回答する講義スタイルで、実際の事例を元に構成された内容だったのが良かった。
  • 具体的な事例の流れに沿って解説頂いた点。DDや交渉の中で実際に使われたドキュメント等を例示頂いた点。
  • アジア案件の特性について、市場・相手方の心理・制度等多面的に明確にお話しいただけたことが大変勉強になりました。
  • 前年度の帳簿を捨ててしまうなど、税務問題についての現地特有の説明について非常に良かった。
  • 実体験に基づいた話が多く、アジアM&Aのリアルなお話を聞けたことが良かった。
  • 実例を交えての講義内容で、アジアM&Aの具体的な事例に基づいた話しを聞けたのは良かった。