M&A人材育成塾

第19回「M&A実践実務講座」(全5回 短期集中タイプ)(実施済)

 第19回「M&A実践実務講座」は、平成27年2月〜3月に、全5回のプログラムで実施いたしました。企業の経営企画部門、財務部門等のM&A実務担当者やM&Aのアドバイザーを目指している方などを対象にしたM&A実務の基礎知識を習得するカリキュラムです。
 アジア地域と欧米地域に分けたM&A実務の留意点など、M&Aに関するカレントな事例、トピックスも取り上げ、分かりやすく解説、業務への活用が可能な講座です。また、週2回の講義を実施し、業務への負担を軽くした短期集中講座として開催しました。

〈プログラム1〉 平成27年2月20日(金) 18:30 〜 20:30

テーマ M&Aマーケットの現状と動向
講師 丹羽 昇一氏
 株式会社 レコフデータ 執行役員
    【カリキュラム】丹羽講師
  • 最近のM&A市場の動向(M&Aデータから見た)
    日本のM&A市場のトレンド、M&A関連法制度・会計制度の整備、マーケット別データ(件数、公表金額)、事例(集約化、業界再編など)と特徴(戦略面、目的など)、投資会社のM&A(機能、役割など)、MBOの動向、TOBの動向、M&A市場化の進展、買収防衛策の導入状況、M&A市場で起こっていること
  • U M&Aの目的と効果
    M&Aの形態と意義、スキーム選択のポイント、M&Aの目的・メリット、M&Aと設備投資等との比較、M&A戦略、企業(事業)の成長ステージとM&A、ほか
  • V M&Aの成功と失敗
    戦略的M&Aのプロセス、成功するM&Aプロセス、企業価値創造とM&A、戦略的M&Aの構造類型
    【受講者の感想(抜粋)】
  • 講師の方から熱意が伝わり、説明もよかったです。 (機械)
  • @M&Aの成功と失敗:戦略面での稚拙さ、PMI、企業価値創造の観点での判断基準→成功するM&Aプロセスのポイントが理解できた。A戦略的M&Aの構造類型:戦略と合わせて、どのようなパターンが考えられるのかわかりやすい分類だと思った。Bジャックウェルチの7つの落とし穴等、実体験に基づく法則など。 (食品)
  • 実例を交えてご説明いただいた点が良かった。(監査法人)
  • M&Aの過去から現在の流れが把握できてよかった。またM&Aを実施する理由も明確になった。(コンサル)
  • 外部成長(M&A)も内的成長も投資である点には変わりなく、目的に応じて選択すべきという点はなるほどと思いました。 (化学)
  • これから具体的な実務向けのテーマの講義を聴講するにおいて、初回にこのようなM&Aの概要と、具体的なデータを提供、解説頂いたので、業界の全体概要をイメージした上で、今後の聴講に臨める。豊富なデータを整理してご提供いただけたのは、今後の参考になると思います。(IT)
  • 具体例を挙げることで、リアルな印象と深い理解に繋がる内容が盛り込まれたこと。 (製造)
  • 過去のM&Aの案件の例が項目ごとに整理されており、わかりやすかった。(仲介)
  • 近年のM&Aマーケットの全体像が理解できる内容で、非常に分かりやすかった。(仲介)

〈プログラム2〉 平成27年2月24日(火) 18:30 〜 20:30

テーマ M&A実践のプロセスと交渉戦略
講師 福田 直樹氏
 みずほ証券株式会社 投資銀行部門 ディレクター
    【カリキュラム】福田講師
  • T M&Aのプロセス
    プロセス、関連する主な法規制、アドバイザー、取引の類型
  • U 企業価値分析とデュー・ディリジェンス
    企業価値と株主価値、企業価値評価の手法と分析例(市場株価、DCF、類似企業比較)、初期的提案書/入札書、デュー・ディリジェンス(目的、調査事項、等)、会計上・税務上のトピック、資金調達、デュー・ディリジェンスを踏まえた正式提案
  • V 買収契約
    買収契約書に含まれる主な項目例、デュー・ディリジェンスと買収契約交渉(例題)
  • W 対外発表とクロージング
    クロージング(買収完了)までの手続き例、クロージング調整、クロージング(取引完了)
  • X その他のトピック
    海外における手続きの例(海外競争法、外資規制、など)
  • Y 最後に
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 実務でも役に立ちそうな内容がいくつかありました。(機械)
  • 具体的な実例や講師の体験を元に説明して頂いたので、非常に理解しやすかった。M&Aの実践プロセス全般にわたって説明いただき、手続きの流れとそれぞれのポイントを理解する事が出来た。一方的な説明でなく、適度な質問やQ&Aなどで自分で考えてみる経験ができて非常に良かった。事前に時間をかけて対象企業を研究し、取引関係を作ってからM&Aに進む方法が参考になった。(食品)
  • 例題があり、受講者が参加できた点がよかった。(仲介)
  • やはり具体的な事例を挙げて説明頂いたので、イメージが掴みやすかった。当事者としての状況と、投資銀行等の視点の両面の意見を聞く事が出来て非常に参考になりました。(IT)
  • 実務上のポイントについて意識して語っていただいた点が興味深く参考になりました。(コンサル)
  • 実務全体の構成と流れが明快に理解できた。実例も企業側と投資銀行側の双方の視点からの話が聞けて、バランスよくM&A実務に必要なポイントが掴めた。(製造)
  • 市販本などには載っていない、講師の豊富な実務経験に基づいた実務上のポイントを解説してくれた点は良かった。また、DDと買収契約交渉の例題は、具体的な交渉のイメージが沸き、良かった。 (監査法人)
  • 実務での長年の経験を踏まえた話が多く、特に情報開示、バリュエーション、権利義務のどこで対応するかというケース問題はイメージがしやすく大変勉強になった。(仲介)

〈プログラム3〉 平成27年2月26日(木)18:30 〜 20:30

テーマ バリュエーションの基本とプライシングの考え方
講師 岡 俊子 氏

プライスウォーターハウスクーパースマーバルパートナーズ株式会社 代表取締役社長

    【カリキュラム】
  • 岡講師 T バリュエーションの基本
    企業価値と事業価値と株主価値、企業価値のフレームワーク、バリュエーション手法と算定の方法(グループワーク)
  • U プライシングの実務
    バリュエーションとプライシング、事業計画、スタンドアローンバリュー、DDの目的、シナジー効果の定量化、DDとM&Aの成否、事業計画に表れる意図、重要な説明責任、M&Aを成功に導くKFS
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 実際の経験に基づく内容(実践的な内容)が多く、大変参考になりました。(機械)
  • 豊富な経験を元に、本当はこうですよ!というお話をたくさんして頂けたので、大変参考になった。グループディスカッションなどを通じて当事者として「考える」プロセスを踏めたのがとてもよかった。グループメンバーの意見を聞く事ができたのも非常に良かった。(食品)
  • さまざまなケースについての説明が良かった。(飲食)
  • 講師の説明・話の内容がおもしろく、また話し方もうまく、引き込まれました。また、グループディスカッションを交えてくれた点も、参加者のいろんな意見を聞くことができ、とても勉強になりました。講師は、M&Aに関して百戦練磨で様々な経験をされてきている印象を持ちましたので、経験談をもっと聞きたかったです。(監査法人)
  • M&Aという抽象的な内容をより噛み砕いて説明していただけたので、非常に理解しやすかったです。(コンサル)
  • 非常にこなれた表現で説明して頂けたので何が重要かが分かった。(化学)
  • 豊富な経験から、売買交渉の駆け引きや落としどころのポイントが解説付きでとてもよく分かりました。 (化学)
  • 事例とワークの組み合わせで、2時間という枠ではありましたが内容の濃いセッションであったと思います。経験の浅い私のレベルにとっては、ワークの中で、新たな発見があり非常に有意義でした。(IT)
  • グループで交流が出来たのはよかった。(仲介)
  • 机上の理論ではなく、M&Aにおけるステークホルダーそれぞれのリアルな心理を反映して講義をしていただけた点が、非常に勉強になった。(仲介)

〈プログラム4〉 平成27年3月3日(火)18:30 〜 20:30

テーマ 欧米地域のM&A実務上の留意点〜日本企業におけるPMIの課題
講師 竹田 年朗氏 
 マーサージャパン株式会社 グローバルM&Aコンサルティング プリンシパル
    【カリキュラム】竹田講師
  • 0 はじめに
    M&Aの成功要因、組織・人事視点でのM&Aの難易度、PMIのパターン、日本企業が抱えるPMIの課題、M&Aの全体像と組織・人事タスク
  • T 欧米地域のクロスボーダーM&Aの特色(組織・人事) CEOの報酬、報酬の水準、ほか
  • U 考えられるリスクに見合った効率的な人事DDの実施
    組織人事のデューデリジェンス(3つの目的、神話と現実、等)、実施方法(アプローチと姿勢)
  • V 現経営者の見極めとリテンション
    経営者リテンション・経営者報酬−現経営者リテンションの難しさ(リテンションへのステップ、金銭的インセンティブ、事例)
  • W PMIのデザインと備え
    日本企業に共通する悩み、マネジメントとガバナンスの峻別、ガバナンスの設計ポイント(ハードとソフト)、経営体制とレポーティングライン、PMI検討・実行体制、リーダーシップの融合、次世代経営者・キーパーソンのアセスメント、サクセションプラン、PMIアクションプラン、100日プラン策定、業績評価指標、ほか
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 講義がHRにややフォーカスしていましたが、内容そのものはよかったのです。 (機械)
  • 時間の制限もあるが、内容的にもう少し時間が欲しかった。(飲食)
  • ガバナンスとマネジメントの違いが明確に理解できた。また人事関連のM&Aで何が必要であるのかについて一連の流れを触れることができたので良かった。(コンサル)
  • PMIは、M&Aをやる前からフレームワークを決めて同時進行で進め、最後の100日で一機に調和させることが大事だということが良く分かった。(化学)
  • ディールをまとめて、PMIまでのM&Aを成功させる迄の全体概要と、各フェーズでのポイントをコンパクトにまとめて頂いて、非常にわかりやすかった。また、特に欧米企業のクロスオーバー案件ならではの注意点とポイントを、事例を交えてお話頂き理解が深まりました。(IT)
  • 情報量満載でした。(化学)

〈プログラム5〉 日時:平成27年3月6日(金)18:30 〜 20:30

テーマ アジア地域のM&A実務上の留意点と対策
‐日本企業の担当者が注意すべき基本的なポイント
講師 小黒 健三氏
 公認会計士 
 やまと監査法人 代表社員 /
 代官山ビジネスコミュニティ合同会社 代表社員
    【カリキュラム】小黒講師
  • 0 はじめに〜メッセージ
    クロスボーダーM&Aの世界標準(日系と欧米系との違い、など)
  • 1.アジアM&Aを俯瞰する
    地域別M&A案件の推移(地域別件数・金額、国別)、アジア投資に見る基本的な国の位置づけ、アジア投資の特殊性と特有の問題点
  • 2.アジアM&A実行の実務
    簿外帳簿、コンプライアンスイシュー、リスクへの対応、アジア投資を考える持分議論、事例考察(段階的スキーム、アジアイシュー、リスクへの対応、価格交渉など)、成長市場での企業評価、交渉の実際と留意点
  • 3.アジアM&AのPMIを考える
    事例考察(PMIの成功例・失敗例、スキーム)
   

【受講者の感想(抜粋)】

  • 素直な経験からの講義内容がよかったです。(機械)
  • 欧米と日本の違いを明確にしたうえで、アジアをどうしていくべきか?という話が分かりやすかった。日本企業の弱点も良くわかった。仲間になるために一緒に寄り添う事が非常に大切だが、本当に相手を理解する事はできないという事が理解できた。 (食品)
  • アジアという事もあり、欧米のディールとの違いを強調してご説明頂き、その違いが良くわかりました。(IT)