M&A人材育成塾

25回「M&A実践実務講座」(全5回 短期集中タイプ)(実施済)

 第25回「M&A実践実務講座」は、平成29年2月〜3月に、全5回のプログラムで実施いたしました。企業の経営企画部門、事業部門や海外部門の企画・戦略職等の実務担当者の方、M&Aのアドバイザーを目指している方などが受講されました。グループ討議では皆様積極的に意見を交わされ、また、各回とも講義終了後に、講師との名刺交換や質問される方も多く、講座を熱心に受講されていました。

〈プログラム1〉 平成29年2月23() 18:30 〜 20:30

テーマ M&Aのマーケット動向と成功への戦略 
講師 岩口 敏史 氏
株式会社レコフデータ 代表取締役
    【カリキュラム】岩口講師
  1. M&Aとは
  2. M&A市場の概観
  3. M&Aのドライバー
    1) IN−OUT/対外M&Aによる海外強化、グローバル化
    2) IN-IN/国内業界再編、事業統合、事業領域拡大および事業承継
    3) 投資会社とベンチャー
  4. マクロ指標とM&A指標
  5. M&Aを有効に活用していくために
【受講者の声】
  • 実経験に基づく話はためになるし、また理解しやすい。
  • M&Aのドライバーについて学ぶことができ、有意義な時間を過ごさせて頂きました。
  • 講師の経験談など、本には書いていない話を聞けた点が良かった。
  • 実際にM&Aが起こった事案を取り上げての講義で、非常にイメージしやすかった。2時間があっという間に感じるほど、有意義だった。
  • "日本企業のM&Aの全体像が学べた点がよかったです。今後の4回の講義にも軽く触れていたので、今後のざっくりとした流れが見えたのも良かったです。

〈プログラム2〉 平成29年2月28日(火) 18:30 〜 20:30

テーマ M&A実践のプロセスと交渉戦略
講師 福田 直樹氏  

みずほ証券株式会社 グローバル投資銀行部門 ディレクター

    【カリキュラム】福田講師
  1. M&Aのプロセス
    M&Aのプロセス、関連する主な規制、M&Aのアドバイザー、取引の類型
  2. 企業価値分析とデュー・ディリジェンス
    企業価値と株主価値、企業価値評価の手法と分析例(市場株価、DCF、類似企業比較)、初期的提案書/入札書の提示、デュー・ディリジェンス(目的、調査事項、等)、会計・税務上のトピック、資金調達、デュー・ディリジェンスを踏まえた正式提案
  3. 買収契約
    買収契約書に含まれる主な項目例、デュー・ディリジェンスと買収契約交渉(例題と解説)
  4. 対外発表とクロージング
    クロージング(買収完了)までの手続き例、クロージング(取引完了)、クロージング調整、
  5. その他のトピック
    海外における手続きの例(海外競争法、外資規制、など)
  6. 最後に
【受講者の声】
  • 自分のようなM&A初心者にとって、ケーススタディは非常に分かりやすい。
  • 具体的にM&Aの流れが理解できた。例題のパートでは、起こりうる検討課題の例と、考え方を理解することができた。
  • 限られた時間にも関わらず、非常にディテールにM&Aプロセス全体像をご説明頂けました。特に例題を通じて、DDの着目ポイントは非常に参考になりました。
  • 現場の実際の温度感が分かる講義だった。契約交渉の厳しさが伝わり、今後のM&A取り組みの指針となった。
  • 多くの事例紹介があったので、M&Aに関する参考書ではイメージしにくい部分も理解しやすかった。
  • プロセスの整理に留まらず、実体験に基づいたお話を伺えた点に大変満足しております。また、多くの設問を設けて下さったことで、聴くだけの講義ではなく、考える講義として積極的に受講できました。大変満足しております。

〈プログラム3〉 平成29年3月3日(金)18:30 〜 20:30

テーマ バリュエーションの基本とプライシングの考え方
講師 古家 勇治氏  
 PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター ディールズストラテジー
    【カリキュラム】
  1. 古家講師 バリュエーションの基本
    企業価値と事業価値と株主価値、バリュエーション手法と採用ポイント(DCF法、類似会社比準法、時価純資産法、等)、算定方法と適切なアプローチ、など《含むグループワーク》
  2. プライシングの実務
    DDの必要性、事業計画の意図と評価、DDの目的、進化するDD、3種類のバリュー、TOB価格(買収価格)とプレミアム、会計インパクト(のれん)、M&Aを成功に導くKFS《含むグループワーク》
【受講者の声】
  • 講師の方の話し方が上手で、双方向のセミナー内容だったこともあり、わかりやすかったです。
  • グループワークのおかげで、他人の考え方も分かるような環境で良かったです。有難う御座いました。
  • グループワークでチーム毎の回答を求める形式は良かった。当初は面倒だったが、徐々に慣れて後半は楽しかった。
  • グループ討議で、他社担当の考え方(レベル感)を知ることが出来たこと。他社担当がどのくらいのレベルか不明だったが、発言を介して知ることが出来たのは良かった。
  • DCF法の計算方法や値付けの注意点、会計インパクトについてわかり易い講義だった。あとは、実践することが肝心なのだろうということを実感できる内容だった。

〈プログラム4〉 日時:平成29年3月8日(水)18:30 〜 20:30

テーマ M&Aにおけるコントロールと統合の組織・人事戦略 〜クロスボーダーM&Aで注力すべき重要課題を中心に
講師 竹田 年朗氏

マーサージャパン株式会社 グローバルM&Aコンサルティング パートナー

    【カリキュラム】竹田講師
  1. クロスボーダーM&Aのリスク対策・PMI対策
    典型的なM&Aのプロセス、M&Aの成功要因、個々の案件における着眼点(HR視点)、M&Aにおける芳しからざる状況、所期のシナジーを実現するために
  2. 買収先経営者のリテンション
    M&Aの全体像と組織・人事タスク(DD〜最終契約交渉)、経営者リテンション・経営者報酬、経営者リテンションの概要、処遇案の策定、相性の確認と口説き
  3. 買収先経営者のコントロール
    組織統合と経営統合、不十分な経営統合、リテインした経営者のコントロール(ガバナンス)、レポーティングと可視化、経営者ガバナンス確立の必要性と着眼領域、M&Aの全体像と組織・人事タスク(クロージング準備:マネジメントとガバナンスの実態調査および新体制設計)、経営者ガバナンスのハードウェアの設計ポイント(主要会議体、ガバナンス体制、など)、M&Aの全体像と組織・人事タスク(クロージング準備〜ポストクロージング)、ソフトウェアの設計ポイント(人事三権、次世代経営者・キーパーソンのアセスメント、PMI検討・実行体制、リーダーシップ融合ワークショップ、コントロール確立のタイミング、など)
  4. 経営統合・組織統合
    M&Aの全体像と組織・人事タスク(ポスト・クロージング:組織統合、人事制度統合、年金制度統合)、組織統合が必要な理由とコスト・リスク、所期のシナジーを実現する統合の最終形 組織統合の阻害要因、事例研究、キーメッセージ、ほか
【受講者の声】
  • サイニング・クロージング前後に必要なこと、時間軸、スピード感を知ることが出来良かったです。
  • 特にコントロールの部分で悩んでいたので、実務的なTo Doを教えて頂き、非常に有益なセッションとなりました。
  • レポーティング(経営報告)と部門間の可視化との峻別に関する話が参考になった。事実確認は事務マターであるため、判断や指示を伴わず淡々と進めていくべきものであり、こちらの領域を増やしていくことが将来的に買収先をコントロールしていくことに繋がるということが理解できた。
  • 参考書に記載されている内容というよりは、現場目線での講義だったため、非常に有益だった。買収先をコントロールすることの大切さを改めて理解することができた。
  • 人事施策に関する実践的なノウハウを聞けたことが良かった。PMIでは、懸念事項を即座に潰さなければならないと強調していたところにリアリティがあった。また、人事施策にも関心があったため、全般的に興味深い講義だった。

〈プログラム5〉 平成29年3月10日(金)18:30 〜 20:30

テーマ アジアM&A実行の実務‐日本企業が注意すべきポイント
講師 小黒 健三 氏
 公認会計士 やまと監査法人 パートナー 代表社員
 アクセルパートナーズ株式会社 取締役
 代官山ビジネスコミュニティ合同会社 代表
 PwCアドバイザリー合同会社 スペシャル・アドバイザー
    【カリキュラム】小黒講師
  1. 俯瞰してみるアジアのM&A
    地域別M&A案件の推移(地域別件数・金額、国別)、アセアンディールの特殊性、条件交渉《含むグループワーク》
  2. アジアM&Aをやり遂げる
    認識されるリスクの対処と典型的論点、簿外帳簿、リスクへの対応、コンプライアンスイシュー、価格の条件交渉、撤退への対応、アジアの組織特性、持分議論、事例考察《含むグループワーク》
  3. 案件後はすぐにやってくる〜アジアM&AのPMIを考える
    アーンアウトの活用、PMIを考慮した国際税務の基本、将来のメリットとリスクなど《含むグループワーク》
【受講者の声】
  • アジア特有のルールについて、実体験を交えて教えて頂き有益な時間となりました。グループディスカッションも織り交ぜて頂き、楽しかったですし、スキームでリスクテイク度合いを調整できる点も勉強になりました。
  • 少し分かり難い点もありましたが、教科書には載っていない経験に基づいたお話しが聞けて非常に良かったと思います。
  • 実体験に基づいてお話しいただけたのは良かった。
  • 実務に基づき様々なケースを紹介してくださり、教科書的ではない内容がとても参考になりました。
  • 海外企業のガバナンスと、日本企業のガバナンスの考えの違いが良く分かった。