M&Aフォーラム賞

第5回M&Aフォーラム賞表彰式 

 第5回M&Aフォーラム賞授賞作品の表彰式は、10月4日(火)18:00より、東京都千代田区霞が関の霞山会館「三彩の間」(霞ヶ関コモンゲート西館37階)で行われました。
 5回目となった今回のM&Aフォーラム賞は、東日本大震災という未曾有の災害を被り、非常に厳しい状況の中でのM&Aフォーラム賞の募集となりましたが、応募作品は昨年より2作品多い14作品のご応募を頂きました。それぞれの作品のレベルは今までの応募作品に勝るとも劣らない、優れたものでありました。

落合会長 表彰式では、はじめに、落合誠一M&Aフォーラム会長(中央大学法科大学院教授 東京大学名誉教授)より、「M&Aフォーラム賞も今回で5回目となり、M&A関係者の中でも徐々にではありますが定着してきた賞となってきました。本年もフォーラム賞に相応しい作品が選ばれたことは大変喜ばしいことと思っております。M&Aフォーラムは、わが国のM&Aの健全な発展と普及を促進する活動を行う場として設立されて5年余りが経過しますが、今やM&A活動は、わが国経済の持続的発展、あるいは産業、企業の成長に寄与するインフラストラクチャーとしての役割を果たしています。今回受賞された作品を始め、応募いただいたM&Aに関わる書籍、論文からも、日本のM&Aの幅の広がりとともに、日本のM&Aが進展してきていることをを感じ取ることができます。今回、このような多くの優秀な応募作品の中から見事に正賞、奨励賞、特別賞に選ばれた受賞者の皆様には心からお祝いを申し上げます。皆様には、本フォーラムの趣旨をご理解賜り今後ともご支援のほどおねがいいたします。」とご挨拶がありました。

 続いて、第5回M&Aフォーラム賞各賞の表彰へと移り、はじめに、正賞(RECOF賞)の『企業価値向上の事業投資戦略〜成長性とリスクを可視化する定量的アプローチ〜』で受賞された野村證券金融工学研究センターの太田洋子部長はじめ、共著の張替一彰氏、小西健一郎氏の3人に落合誠一M&Aフォーラム会長より表彰状が贈呈されました。
次に、M&Aフォーラム賞奨励賞 (RECOF奨励賞)の表彰へと移り、『M&Aの契約実務』をまとめられた長島・大野・常松法律事務所のパートナー弁護士である藤原総一郎氏ならびに共著の大久保圭氏(パートナー弁護士)と大久保涼氏(同)の表彰が行われ、落合誠一M&Aフォーラム会長より表彰状が贈呈されました(宿利有紀子、笠原康弘両氏はいずれも海外留学中のため当日は欠席)。
 最後に、選考委員会特別賞(RECOF特別賞)を受賞された大和企業投資の野瀬義明次長への表彰が行われました。

 このあと、今回の選考委員会の委員長を務められた岩田一政日本経済研究センター理事長から、「今回、M&Aフォーラム賞を受賞された皆様に心よりお慶び申し上げます。第5回目のM&Aフォーラム賞には、応募作品が14作品提出されました。応募された上位の作品は、審査委員がいずれも高い評価を与える秀作でした。円高環境の下、日本のM&Aの市場が大きく発展しているばかりでなく、M&A研究も、大きく前進していることを心強く思います。選考委員長
 上位の作品のなかでも、太田洋子、張替一彰、小西健一郎共著『企業価値向上の事業投資戦略 〜成長性とリスクを可視化する定量的アプローチ〜 』は、豊富な内外のデータを駆使して、事業戦略のあり方を「ヴァリュー・ドライバー」と「リスク・ドライバー」という2つのコンセプトで鋭い切込みを入れ、事業戦略の「成長性とリスク」を可視化することに成功しています。
 特に、ケーススタディは、「ヴァリュー」と「リスク」、また、「M&Aの国際展開」の視点からの同業他社との比較は巧みであり、企業家でない読者にも胸が躍る思いがしました。また、国際資本コストの導出は、興味深いものがありました。本書の隠れた共著者とも言えるコープランドサンディエゴ大学特別教授によるクオンツモデルの特色がよく発揮されております。本書は、M&Aのみを対象として扱ったものではありませんが、企業の全体の事業展開のなかでM&Aがどのような役割を演じるのか、その全体像を提示していると言えます。審査委員の満場一致でM&Aフォーラム賞正賞を決定しました。
 また、M&Aフォーラム賞奨励賞として、契約実務に携わる人にとって必携の書とも言うべき藤原総一郎、大久保圭、大久保涼、宿利有紀子、笠原康弘共著『M&Aの契約実務』を決定しました。本書は、日本のM&A取引で締結される典型的な契約の各条項について、その法的性質に立ち返って検討している点に特色があります。特に、「表明保証」については、実務書のレベルを超えた解説が行われています。
 さらに、社会人大学院生を含む学生からの応募作品のなかで、特別賞にふさわしい作品として、筑波大学に提出された学位論文である野瀬義明著『バイアウト・ファンドの機能に関する分析』を決定しました。日本において初めて本格的なデータに基くM&Aの実証研究であること、とりわけ、日本に特有の公開型のバイアウト企業に関する分析は、欧米の文献にもないユニークな分析であり、高く評価されます。
 残念ながら今回の表彰作品からはもれましたが、優れた作品がほかにも数多く応募されました。なかでも、杉浦慶一編著「バイアウトシリーズ三部作」(『事業再編とバイアウト』『事業再生とバイアウト』『事業承継とバイアウト』)は、114名の執筆陣によるファンドの役割、法律・実務、マネジメント戦略、統計的な整理、経営者に対するインヴューを通じた経験交流など、M&Aのすべてを網羅的、包括的に捉えた大作でした。
 受賞された皆様に繰り返し心よりお慶び申し上げますととともに、作品をお寄せ頂いた方々に改めて御礼申し上げます。」と、選考を終えてのご講評と受賞者へのお祝いの言葉がありました。

太田部長 表彰式は、さらに受賞者一人ひとりからの挨拶へと続き、受賞された作品に対する思いや執筆の際のエピーソード、関係者への感謝などがコメントされ、その後、落合会長、岩田選考委員長も入られての受賞記念撮影が行われました。

 表彰式終了後は、落合会長、岩田選考委員長はじめ、今回、受賞された皆様全員、及び式典にご参加いただいた第1回から第4回までのM&Aフォーラム賞受賞者の皆様、さらにM&Aフォーラム賞の選考の労をお執りいただいている大杉謙一中央大学法科大学院教授、人材育成事業などでご支援をいただいている岡俊子様(アビームM&Aコンサルティング代表取締役社長)、竹田年朗様(マーサージャパン プリンシパル)はじめ、多くのフォーラム関係者との懇親パーティーが行われました。

 今後もM&Aフォーラムのさまざまな活動を通して、有意義な交流を図る機会を設けるよう、心がけていきたいと考えております。

写真
【写真前列向かって左から、 張替氏、太田氏、落合会長、岩田選考委員長、小西氏
後列向かって左から、 大久保圭氏、藤原氏、大久保涼氏、野瀬氏 】

式次第 

正賞

表彰状写真  表彰状写真表彰状写真

奨励賞

表彰状写真  表彰状写真表彰状写真

表彰状写真 表彰状写真

選考委員会特別賞

表彰状写真